腰痛は運動療法で治療する?
腰痛の治療には、運動療法も効果的です。運動といっても、激しい運動や無理のある運動は、逆に腰痛を悪化させてしまうこともあるので、注意してください。腰痛は、運動不足で足腰の筋肉が弱まることや加齢に伴って筋肉が硬くなることで起こりやすくなります。脊椎は周りの筋肉によって支えられているので、腰周りの筋肉を強化することで腰痛の改善に繋がります。激しい痛みがある場合には、安静にすることが必要ですが、症状が軽いうちに適度な運動を行うことで、腰への負担を大きく軽減することが可能になります。運動療法には、猫背などの姿勢を矯正して腰への負担を軽減する柔軟体操(ストレッチ)、腰周りの筋肉を強化することで腰にかける負担を少なくしていく筋肉トレーニング、全身、または、局所の持久力を改善させる持久的トレーニングなどがあります。それぞれの腰痛の症状や身体能力に合わせた運動プログラムを決めて、治療していくといいでしょう。運動療法の中でも、水中での運動はとても効果的です。水中は水の浮力により、腰へ負担が10分の1以下になるので、運動による腰への負担を軽くできる上、水の抵抗を利用することで効率的に筋肉を鍛えることができます。水中で歩くだけでも腰痛には効果的ですが、余裕のある人は背泳ぎやクロールなどをすると良いでしょう。逆に、バタフライや平泳ぎは腰に負担がかかり、逆効果になる場合がありますから注意しましょう。また、適度な運動は腰痛の予防にも効果的です。腰痛の原因は日常生活の様々なところにあるので、痛みを感じる前から健康のために適度な運動を心掛けるといいですね。